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#22解体現場から感じた瞬間普段見えないところこそ手間を掛けている昔の職人はすごい工夫がいっぱい

柱の小さ溝
柱の小さ溝

真壁のひび割れを防ぐ!昔の人の知恵「柱溝」とは?

日本の伝統的な和室でよく見られる「真壁(しんかべ)」。柱や梁などの構造材が見える壁のことで、木の温かみや素材感が魅力です。しかし、真壁にはひび割れが起こりやすいというデメリットも。そこで、昔の人は「柱溝(はしらみぞ)」という工夫を凝らすことで、ひび割れを防いでいました。

柱溝の役割

柱溝とは、柱と壁の間に設けられたわずかな隙間のこと。この隙間があることで、以下のような効果が得られます。

 * 地震や乾燥による柱の動きを吸収する

   * 木材は乾燥や湿気によって伸縮します。また、地震の際には建物全体が揺れ、柱もわずかに動きます。柱溝は、このような木の動きや建物の揺れを吸収し、壁への負担を軽減します。

 * 壁の乾燥を促し、ひび割れを防ぐ

   * 柱溝は、壁の中に湿気がこもるのを防ぎ、乾燥を促します。これにより、壁の収縮によるひび割れを抑制します。

柱溝の構造

柱溝は、柱に溝を掘り、そこに「面戸板(めんどいた)」と呼ばれる細い板を取り付けることで作られます。面戸板は、柱と壁の間にわずかな隙間を作る役割を果たします。

昔の人の知恵

真壁のひび割れを防ぐ柱溝は、昔の人が長年の経験から培ってきた知恵です。現代の建築でも、真壁を採用する際には、この柱溝の技術が受け継がれています。

まとめ

真壁のひび割れを防ぐ柱溝は、日本の伝統的な建築技術の一つです。昔の人の知恵と工夫が詰まった柱溝は、真壁の美しさと耐久性を保つために、重要な役割を果たしています。